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ずっと傍に……
第47章 俺も誓うよ…
「田崎とは…卒業してからつきあいだしたのか?」
「はい。卒業して偶然再会してそこから…もう教師と生徒ではないので問題ないかと」
不敵に笑う姿を見て違和感を感じた。
記憶を辿っても、もしかしたらと勘繰る自分もいる。
だけど…今は教師でもなければ生徒でもない。
大人になったふたりだ…
恋愛は自由だろう。
「桜木先生の言う事は分かった…そうか…癌なのか…」
言葉にすると真実味がでてくる。
嘘でもなければドッキリでもない。
余命宣告されているということは助かる見込みもない…
田崎を突き放すのも…仕方がない事か…
「桜木先生の頼みだ、断れんだろう…様子を見にいくよ。そして迷っていたら教師の道に進むように背中は押してもやる。だけどな。教師になるもならないも田崎の心次第だ。無理意地はしない。それでもいいか?」
「もちろんです。もし、教師になるか悩んでいたら背中を押してあげてください。歩む道を示してあげてください。小林先生に預ければ、必ず良い先生になると…僕は思っています」
その言葉に俺は頷いた。