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ずっと傍に……
第47章 俺も誓うよ…
「先ほど陽葵が来たんです。最後の別れを言いに…彼女は彼女なりに前に進もうとしています。ちゃんと別れを言いたいと…気丈に振舞っていましたが…心配でしたので水無月くんに来てもらったんです」
桜木先生は寂しそうに話をする。
その言葉と表情から、まだ好きなんだと伝わる。
だったら手放さなければいいのにと…思ってしまう。
それでも手離すことを決めた桜木先生の辛さを考えると俺が口出しすることではないと分かる。
きっと、一番分かっているのは桜木先生本人だろうと。
「水無月は田崎と同じ学年だったな。迎えにってことは全てを知ってるのか?」
「はい…たまたまですが、僕の病気の事は全て話してあります。陽葵と別れたあとの事も頼みました…きっと陽葵の支えになってくれるでしょう。ですから僕は安心なんです」
確か、水無月と田崎は付き合ってた事があったはずだ。
時期は違っていたとしても恋敵。
その心の中は複雑だろうに…