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第7章 辛抱…

私の彼氏ができた発言が相当ショックだったのか、千佳は咲に泣きつき、咲は辛そうな顔をして私の頭を撫でる。
私に彼氏ができただけなのに、どうしてこんな反応をするのか…心配してくれてるのは分かるけど…なんか腑に落ちない…

「千佳も咲も酷くない？私だって…普通の恋愛したいんだよ。現実逃避でもなくて妄想でもなくて、ちゃんとした人だよ。」

「本当に？この世に存在する人？」

どれだけ私を馬鹿にする？
ここまで言われると流石に呆れちゃう。

「何それっ。当たり前じゃん。…少し前にね。小学校の友達と会ったんだよね。その友達のお兄さんの友達を紹介してもらって…というかたまたま一緒に遊んでもらって、つきあうことになったの…」

彼氏ができた経緯を話すと、千佳も咲もホッとした顔をした。
やっと妄想でも現実逃避でもないと理解してくれたみたいだった。

「もう…びっくりした…まさか陽葵から彼氏ができたって聞かされるとは思ってなかったから…あれだけ桜木の事想ってたからさっ…それにあんな話をした後だったし、壊れちゃったのかと思った…よかった」

千佳はそう言って、私に抱き付いてきた。