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ずっと傍に……
第51章 認めた瞬間
ちょうどふたりしてお弁当を食べ終わったとき内線がなり、他の教員に呼ばれ少しの間だけ部屋を出た。
10分ほどして戻ると、彼女は机の上にうつ伏せになり眠っていた。
夏だといっても冷房のついている部屋は快適で、お昼を食べて後に眠くなるのは仕方がない。
5限目が始まるまで15分。
そのままにしておこうと、僕はカバンの中から読みかけの本を出して静かに読み始めた。
だけど、隣で規則正しい寝息を立てながら眠る彼女に集中して本なんて読めなかった。
僕はぱたりと本を閉じて眠っている彼女の寝顔を見ていることにした。
まだまだあどけなさの残る少女。
僕とはいくつ離れているのか。
きっと、僕に好意を寄せているのは気まぐれで麻疹のようなもの。
直ぐに同い年の子を好きになってつきあいだす……
「っ……」
その瞬間、脳裏に浮かんだのは誰かもわからない男に抱きしめられる彼女の姿。
僕ではない男に触れるのかと思うと、生まれて初めての感情が僕の中に芽生えた。
それが何なのか分からない。
分からないというか分かりたくもなかった。
なぜなら、僕は教師で彼女は生徒だから、あってはならない感情。
10分ほどして戻ると、彼女は机の上にうつ伏せになり眠っていた。
夏だといっても冷房のついている部屋は快適で、お昼を食べて後に眠くなるのは仕方がない。
5限目が始まるまで15分。
そのままにしておこうと、僕はカバンの中から読みかけの本を出して静かに読み始めた。
だけど、隣で規則正しい寝息を立てながら眠る彼女に集中して本なんて読めなかった。
僕はぱたりと本を閉じて眠っている彼女の寝顔を見ていることにした。
まだまだあどけなさの残る少女。
僕とはいくつ離れているのか。
きっと、僕に好意を寄せているのは気まぐれで麻疹のようなもの。
直ぐに同い年の子を好きになってつきあいだす……
「っ……」
その瞬間、脳裏に浮かんだのは誰かもわからない男に抱きしめられる彼女の姿。
僕ではない男に触れるのかと思うと、生まれて初めての感情が僕の中に芽生えた。
それが何なのか分からない。
分からないというか分かりたくもなかった。
なぜなら、僕は教師で彼女は生徒だから、あってはならない感情。