この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ずっと傍に……
第51章 認めた瞬間

「んっ……せん、せい……」

一人動揺していると、彼女が小さな声で僕を呼んだ。
そのまま、むにゃむにゃと口を動かし起きなかったから寝言だったんでしょう。
それでも、彼女は寝ながらも微笑みながら言葉にする。

「せん、せい……好き、大好き」

どんな夢を見ているのか分からない。
だけど無意識に好きだと言葉にする彼女に、僕の心は完全に囚われた。
もう分からないふりなんて無理だと自覚する。
僕は、彼女が僕に向ける想いと同じ想いを持っている。
だけど僕は教師でキミは生徒。
僕たちの気持ちが交わる事は決してない、あってはならない事。
だけど……だけど、今だけは許してほしい。
最初で最後だから、今だけは僕をひとりの男に……
そう心の中で呟きながら、僕は彼女の髪の毛にそっとキスを落とした。
そして彼女の耳元でささやく。

「僕もキミの事……陽葵の事が好きですよ」

それが、僕が彼女……陽葵を名前で呼んだ初めてだった――


/1528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ