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第8章 卒業…そして…

「そうでした。って分かってるよ。卒業式のお約束！」

なんて、千佳はごまかしながら咲にも抱き付いていた。
そして、私たちはこの教室で本当のさよならをした。
だって、卒業旅行なんて嘘で、それぞれが彼氏と旅行に行く。
今日は卒業式。
先生と過ごす初めての夜。
先生と初めて結ばれる夜…
昨日の夜からドキドキで、卒業式も悲しいと思う余裕さえないほど心臓はバクバクで、先生を見るたびに夜の事を考えてキュンとしていた。
それに、卒業旅行。
どこに連れて行ってくれるのかも楽しみだった。
行く場所は決まっていて、当日のお楽しみだと何も教えてくれない。
ただ、2泊3日の泊まる準備だけはしておくようにと言われ、その準備は完ぺきにして部屋に置いてある。
あとは夜を待つだけだった。
人がまばらになった頃、先生の元に向かった。
卒業式後に理科準備室に来るように連絡があり、足を向けた。
これが最後だと思うと、少しせつないく悲しい…