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ずっと傍に……
第8章 卒業…そして…
隠れてのつきあいでも、毎日会えた学生時代の方がよかった。
先生の顔をみるだけで、その日は幸せだった。
それがなくなったら私は…
そんなことを考えながら、いったん家に帰って旅行の荷物を持って家を出た。
玄関先まで見送りに来たママは何も気がついていない。
笑顔で「楽しんでらっしゃい」と快く送り出してくれた。
嘘をついて外泊するのに心が痛まないわけではない。
でも、それ以上に先生と過ごすことの方が大切だった。
『ごめんね。ママ』
言葉にできない想いを心の中でつぶやいて家を後にし、スマホで住所を検索して先生の家に足を進めた。
スマホが示したのは20階建てのマンションだった。
マンション名も間違っていない。
ドキドキしながらオートロックを解除してエレベーターに乗り込んだ。
最上階のボタンを押せば、スーッと上って行く。
初めての先生の部屋にドキドキが止まらない。
それも勝手に鍵を開けて入って良いと先生は言う。
初めてのお宅訪問は一緒がよかったなと思う反面、本当に愛されているんだと思うと顔が綻びうれしくなる。
先生の顔をみるだけで、その日は幸せだった。
それがなくなったら私は…
そんなことを考えながら、いったん家に帰って旅行の荷物を持って家を出た。
玄関先まで見送りに来たママは何も気がついていない。
笑顔で「楽しんでらっしゃい」と快く送り出してくれた。
嘘をついて外泊するのに心が痛まないわけではない。
でも、それ以上に先生と過ごすことの方が大切だった。
『ごめんね。ママ』
言葉にできない想いを心の中でつぶやいて家を後にし、スマホで住所を検索して先生の家に足を進めた。
スマホが示したのは20階建てのマンションだった。
マンション名も間違っていない。
ドキドキしながらオートロックを解除してエレベーターに乗り込んだ。
最上階のボタンを押せば、スーッと上って行く。
初めての先生の部屋にドキドキが止まらない。
それも勝手に鍵を開けて入って良いと先生は言う。
初めてのお宅訪問は一緒がよかったなと思う反面、本当に愛されているんだと思うと顔が綻びうれしくなる。