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ずっと傍に……
第8章 卒業…そして…
『陽葵へ

卒業おめでとう

この日をずっと待っていました。

僕のわがままで待たせてしまって申し訳なく思っています。

早く、陽葵を抱きしめたい。

早く、陽葵の温もりを感じたい…

もう少しだけ待っていてください。

早く帰ってきますから…

陽葵…愛しています…

友紀也』

短いけれど、先生からの初めてのラブレター。

「先生…私も早く先生を感じたい…」

手紙を抱きしめて、先生を感じた。
心温まる手紙を何度も読み返し、先生はどんな風に私を抱いてくれるのかと想像する。
それだけで私の大事な部分はキュンッと締め付け蜜を溢れさせる。
早く触って欲しいと思いながらも…何度か深呼吸をして心を落かせ、フーッと一息つく。
落ち着いたところで改めて感じる静かな部屋。
TVもつけていないから音がないのは当たり前だけど、冷たくて寂しく感じる。
さっきまでのドキドキ感も今はない。
ただただ寂しいだけで、広く冷たく感じた。
それを払拭するためにTVをつけて見ても、お笑い番組が流れても笑えない。
先生がいないとつまらない…
早く帰って来てと思いながら、何もないまま時間だけが過ぎていった。
いつの間にか外は暗くなり、部屋の中はTVの灯りだけが照らされていた。
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