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ずっと傍に……
第8章 卒業…そして…
どのくらい、ひとりでそうしていたのか…カチャリと鍵が開く音がした。

「先生…?」

慌てて廊下に出ると、玄関先に靴を脱いでいる先生がいた。

「遅くなって申し訳ありません…」

私に気がついた先生が声をかけても返事ができなかった。
口を開けば、寂しさから涙が出てしまいそうで『おかえりなさい』の言葉もでてこなかった。

「陽葵…?」

私を呼ぶ声と同時に走り出して、先生に抱き付いた。

「えっ…陽葵…?何かあったんですか??」

泣きじゃくる私に動揺する先生は、うろたえていた。
私は首を横に振るだけで、先生の胸に顔を埋めて泣いた。

「陽葵…とりあえず、中に行きましょう…ゆっくり話を聞きますから…ねっ?」

私の肩に手を回してソファーまで移動し、抱きしめるようにして座ると、ギュッと抱きしめてくれた。

「陽葵…何かあったんですか?」

「…さみ…寂し……かった…」

先生の服をギュッと握りしめて告げると、先生の腕が緩んで私の顔を覗き込む。
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