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ずっと傍に……
第2章 先生が好き…
「そんなこと言ってると彼氏もできないよ。経験もしないまま高校卒業するつもり?」
「そうだよ。高校のうちに彼氏つくってさ。経験しといたほうがいいって」
「先生がいいの!!」
いつもは先生のことに対してしつこく言わないふたりだけど、今日は違った。
だけど、千佳のエッチの話を聞けば聞くほど、私の初体験は先生に捧げたい、先生に抱いて欲しいと強く思う自分がいた。
先生以外となんて考えられないし…考えたくもない…
「先生とじゃないと嫌……嫌だもん…」
「あ~…ごめんごめん。陽葵ごめん…」
考えれば考えるほど先生への愛が溢れて、涙が出そうになる。
それに気がついたふたりは、冗談だよとか、分かってるよとか言って慰めてくれた。
本当は、ふたりが言いたいことも理解はしてる。
教師と生徒の立場で、先生が私を好きになってくれる確率なんてゼロに等しい。
だから現実に目を向けるべきだと言ってくれるふたりの気持ちも嫌というほど分かっている。
分かっていても、諦める方法が分からない。