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ずっと傍に……
第9章 ふたりの反応…
「あー…あれですか。母の旧姓なんですよ。どう名乗ろうかと思っていたらつい出てきてしまいました。ボロがでないように塾の講師にもしたので…完全に嘘はついていないと思いますよ」

「ドキドキだったんだから。」

「すいません。宮崎さんや神鳥さんたちと、あんな風に話せるとは思っていなかったのでついつい楽しんでしまいました。ですが…良い子たちですね。学生の頃の友達は一生の友達といいますから大切にしてください」

真面目な口調は教師らしく、学校に戻ったような気がした。
数日まではこれが日常だったにと思うと不思議な感じがしていた。

「今日も、いつもの駐車場まで…時間が立てば家まで送れるようになると思いますが…気を付けて帰ってくださいね」

いつもの駐車場に車を止めると友紀也は名残惜しそうに唇を合わせる。
舌を絡ませながら友紀也との別れを惜しむと逆に別れ難くなった。

「このまま…連れて帰りたくなりますね…」

「うん。私も、友紀也の家に帰りたい」

抱きしめ合いながらお互いの心を分かち合う。
だけど、それができないのも分かっていて泣く泣くお互いの家に帰ることにした。
また明日会う約束をして…
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