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ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
「友紀也のおかげで、私の進路ははっきりと決まった…友紀也が言うとおり、未来がどうなるか分からない。それでも、この道に進んだことは間違ってはいないと思える」
「そうですね。教師は色々と大変ですが、やりがいもあると思います。勉強も大変でしょうが、貴重な大学生活、存分に楽しんでください。今しか得られないモノがたくさんあるはずですから。では、僕はそろそろ行きますね」
時計を見た友紀也は、繋いだ指を解いて髪の毛を撫で、その仕草がたまらなくて抱きしめて欲しくなる。
「今日は19時頃までには帰れますから…待っていてくれますか?」
「待ってる!!」
「はい。待っていてください。」
そう言って、友紀也は帰って行った。
その姿が見えなくなるまで、ずっと見続けていた。
「ヒナの彼氏?」
姿が消えた後も、見続けていると後ろから声が聞こえ、身体が強張るのが分かる。
もう、忘れたと思っていても身体は覚えているようだった。
「彼氏ができたとは聞いてたけど…本当だったんだな。俺はてっきり……もう俺と話すことも嫌?」
「そうですね。教師は色々と大変ですが、やりがいもあると思います。勉強も大変でしょうが、貴重な大学生活、存分に楽しんでください。今しか得られないモノがたくさんあるはずですから。では、僕はそろそろ行きますね」
時計を見た友紀也は、繋いだ指を解いて髪の毛を撫で、その仕草がたまらなくて抱きしめて欲しくなる。
「今日は19時頃までには帰れますから…待っていてくれますか?」
「待ってる!!」
「はい。待っていてください。」
そう言って、友紀也は帰って行った。
その姿が見えなくなるまで、ずっと見続けていた。
「ヒナの彼氏?」
姿が消えた後も、見続けていると後ろから声が聞こえ、身体が強張るのが分かる。
もう、忘れたと思っていても身体は覚えているようだった。
「彼氏ができたとは聞いてたけど…本当だったんだな。俺はてっきり……もう俺と話すことも嫌?」