この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
握られた腕を解かれて、大地くんは壁によりかかり頭を抱えながら座り込んだ。
「俺…ずっと謝りたかったんだ。けど宮崎たちのガードが固くて近づく事さえできなかった。それに、あんなことした俺をヒナが許すとも思えなかったし……こんな風に拒絶されるのも怖くて……本当にごめん…謝って許されることじゃないと分かってても…俺には謝る事しかできないから。」
全てを吐き出すかのように大地くんは涙声で謝ってくれた。
その姿を見ていると、許さないとは言えない。
だって、もとをただせば友紀也を忘れるために利用しようとしたのは私…
謝るのは私の方だった。
それでも、大地くんは自分が悪いと口を開く。
「俺さっ……ずっと不安だったんだ。まだ、桜木の事好きなんじゃないかって。俺といてもさっ…寂しい顔するんだよな。たまに桜木のこと目で追ってるし…すれ違う時なんか緊張してんの伝わってさっ……それでも、俺の傍にいてくれるヒナの心が本当のヒナの想いだって思い込もうとして……初めから分かってたことだったんだ、ヒナが桜木の事忘れてないって。知ってて…それでも俺…ヒナといたかったから」
「俺…ずっと謝りたかったんだ。けど宮崎たちのガードが固くて近づく事さえできなかった。それに、あんなことした俺をヒナが許すとも思えなかったし……こんな風に拒絶されるのも怖くて……本当にごめん…謝って許されることじゃないと分かってても…俺には謝る事しかできないから。」
全てを吐き出すかのように大地くんは涙声で謝ってくれた。
その姿を見ていると、許さないとは言えない。
だって、もとをただせば友紀也を忘れるために利用しようとしたのは私…
謝るのは私の方だった。
それでも、大地くんは自分が悪いと口を開く。
「俺さっ……ずっと不安だったんだ。まだ、桜木の事好きなんじゃないかって。俺といてもさっ…寂しい顔するんだよな。たまに桜木のこと目で追ってるし…すれ違う時なんか緊張してんの伝わってさっ……それでも、俺の傍にいてくれるヒナの心が本当のヒナの想いだって思い込もうとして……初めから分かってたことだったんだ、ヒナが桜木の事忘れてないって。知ってて…それでも俺…ヒナといたかったから」