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ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
「でも…逃げてくれて助かったよ…最後までしてたらと思うと…本当に逃げてくれてよかった…」
その一言で、大地くんを追い込んだのは間違いなく私だった。
本当は、あんなことをする人じゃない。
私は大地くんの前に座り込んで、大地くんの手を取って握りしめた。
私の手が震えてる。
まだ、大地くんが怖いと思っている自分がいることも自覚している。
それでも、お互いが前に進むためには私が大地くんに気持ちを伝えないといけない気がした。
「ごめんね…大地くんの優しさに甘えてた…。大地くんと一緒にいると楽しかったよ。それは嘘じゃない。このまま大地くんのこと、好きになれるとも思ったし、その先に進んでも良いって本当に思ってた。思ってたけど…大地くんの言う通り…先生の事、忘れられなった。教師と生徒が結ばれるわけないって分かっていても…忘れることができなかった。そんな気持ちで大地くんと一緒にいるのは大地くんに失礼だって思って…私の方こそごめんね…大地くんのこと傷つけて…」
握りしめている手に大地くんの手が重なった。
「……やっと…フラレタって感じがするわっ…ありがとうなっ」
ぎこちなくても、やっと笑ってくれた笑顔にホッとし、私はそのまま大地くんの横に腰を下ろして座った。
その一言で、大地くんを追い込んだのは間違いなく私だった。
本当は、あんなことをする人じゃない。
私は大地くんの前に座り込んで、大地くんの手を取って握りしめた。
私の手が震えてる。
まだ、大地くんが怖いと思っている自分がいることも自覚している。
それでも、お互いが前に進むためには私が大地くんに気持ちを伝えないといけない気がした。
「ごめんね…大地くんの優しさに甘えてた…。大地くんと一緒にいると楽しかったよ。それは嘘じゃない。このまま大地くんのこと、好きになれるとも思ったし、その先に進んでも良いって本当に思ってた。思ってたけど…大地くんの言う通り…先生の事、忘れられなった。教師と生徒が結ばれるわけないって分かっていても…忘れることができなかった。そんな気持ちで大地くんと一緒にいるのは大地くんに失礼だって思って…私の方こそごめんね…大地くんのこと傷つけて…」
握りしめている手に大地くんの手が重なった。
「……やっと…フラレタって感じがするわっ…ありがとうなっ」
ぎこちなくても、やっと笑ってくれた笑顔にホッとし、私はそのまま大地くんの横に腰を下ろして座った。