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ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
「ね~。どんな先生?」
ママは私の口から何を聞きだしたいのか、とりあえず当たり障りのない返事をする。
「どんなって…良い先生だよ?」
「はっ?陽葵、目が悪いんじゃないか?超、ダサダサじゃん。」
やっと口を開いたかと思えば、口が悪く、その言い方にイラッとする。
「良くあんな格好で人前に出れるよな。あれ絶対彼女いないよな。モテるわけがない。あ~あ、あんなのが担任だなんて最悪」
ふてぶてしく言い放つ蒼に久しぶりに怒りが込み上げてくる。
本当の友紀也を知らないくせに。
見た目だけでしか人を判断できない蒼の方が最低!!
私は抱きかかえていたクッションを力いっぱい蒼に投げつけた。
それがきれいに顔に当たり、久しぶりに反撃された蒼は目をぱちぱちして驚いていた。
「蒼の方が最低!!」
それだけ言い捨てると、リビングの扉を思いっきりと閉めて二階にある自分の部屋に駆け込んだ。
学校での友紀也の恰好はお世辞にも良いとはいえない。
だけど、あそこまで言われる筋合いはない。
弟だろうと許せなかった。
…違う
弟だから許せなかった。
同じ様に育ってきて、人を見る目がこうも違うのだと寂しかった。
ママは私の口から何を聞きだしたいのか、とりあえず当たり障りのない返事をする。
「どんなって…良い先生だよ?」
「はっ?陽葵、目が悪いんじゃないか?超、ダサダサじゃん。」
やっと口を開いたかと思えば、口が悪く、その言い方にイラッとする。
「良くあんな格好で人前に出れるよな。あれ絶対彼女いないよな。モテるわけがない。あ~あ、あんなのが担任だなんて最悪」
ふてぶてしく言い放つ蒼に久しぶりに怒りが込み上げてくる。
本当の友紀也を知らないくせに。
見た目だけでしか人を判断できない蒼の方が最低!!
私は抱きかかえていたクッションを力いっぱい蒼に投げつけた。
それがきれいに顔に当たり、久しぶりに反撃された蒼は目をぱちぱちして驚いていた。
「蒼の方が最低!!」
それだけ言い捨てると、リビングの扉を思いっきりと閉めて二階にある自分の部屋に駆け込んだ。
学校での友紀也の恰好はお世辞にも良いとはいえない。
だけど、あそこまで言われる筋合いはない。
弟だろうと許せなかった。
…違う
弟だから許せなかった。
同じ様に育ってきて、人を見る目がこうも違うのだと寂しかった。