この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
それから夕食まで部屋に閉じこもっていた。
夕食になり下に降りても、蒼とは口も聞かず目も合わせなかった。
久し振りにする姉弟喧嘩。
それでも、いつもと違って私が折れるつもりはない。
その雰囲気が伝わったのか蒼が歩み寄ってくる。
「なぁ…気を付けた方が良い先生とかいる?」
「……」
「学食って何が一番おいしい?」
「………」
「宿泊研修ってきびしかったりする?」
「………」
蒼の質問に何一つ答えないでいると、ママの溜息が耳に届いた。
「陽葵…何か言ってあげたら?蒼も悪かったって思ってるんだから」
「……」
ママの問いかけにも答えずに、ご飯を食べて部屋に戻った。
少し大人げなかったかなと思っても、許せる事と許せないことがある。
友紀也を悪く言う人は弟だろうと許さない。
『友紀也。今日は遅い?』
友紀也の事を考えていたら無性に声が聞きたくなってLINEをした。
まだ学校だったらと思うと電話はできなかった。
『いいえ、もう少ししたら帰るところですよ。陽葵は家ですか?』
『うん。今、電話してもいい?』
どうしても声が聞きたてLINEすれば、車に乗ったら友紀也から電話してくれることになり、電話があったのはそれから1時間後だった。
夕食になり下に降りても、蒼とは口も聞かず目も合わせなかった。
久し振りにする姉弟喧嘩。
それでも、いつもと違って私が折れるつもりはない。
その雰囲気が伝わったのか蒼が歩み寄ってくる。
「なぁ…気を付けた方が良い先生とかいる?」
「……」
「学食って何が一番おいしい?」
「………」
「宿泊研修ってきびしかったりする?」
「………」
蒼の質問に何一つ答えないでいると、ママの溜息が耳に届いた。
「陽葵…何か言ってあげたら?蒼も悪かったって思ってるんだから」
「……」
ママの問いかけにも答えずに、ご飯を食べて部屋に戻った。
少し大人げなかったかなと思っても、許せる事と許せないことがある。
友紀也を悪く言う人は弟だろうと許さない。
『友紀也。今日は遅い?』
友紀也の事を考えていたら無性に声が聞きたくなってLINEをした。
まだ学校だったらと思うと電話はできなかった。
『いいえ、もう少ししたら帰るところですよ。陽葵は家ですか?』
『うん。今、電話してもいい?』
どうしても声が聞きたてLINEすれば、車に乗ったら友紀也から電話してくれることになり、電話があったのはそれから1時間後だった。