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ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
「それ騙されてるよ。蒼がそんな風に笑うことないもん」
『そうですか?友達と楽しそうに話して笑ってましたよ。同じ中学から来た子が少ないのに、もう友達を作ったみたいで、クラスの中でリーダー的存在になりそうだと見ていましたが…違いましたかね』
友紀也の言葉に益々分からなくなる。
蒼が楽しく笑って喋っている姿なんて想像もつかなくて、増してやリーダー的存在なんて信じられなかった。
『男の子ですから…家族と友達の前では違うのかもしれませんよ。家の中ではどんな感じかは知りませんが、学校ではそんな感じです。楽しい学生生活を送りそうですね。…そういえば言ってましたね。生意気で…自分のことを姉とは思ってなくて名前で呼ぶと…』
「…覚えてくれてたんだ」
『もちろんですよ。陽葵を知れる数少ない会話でしたからね』
些細な事を覚えてくれていることに顔が綻ぶ。
まだ友紀也と付き合う前。
友紀也の事が好きすぎて、お昼休みごとに理科室に押しかけてた時に話しただけなのに、今でも覚えていてくれた。
それだけで幸せな感じになれた。
『そうですか?友達と楽しそうに話して笑ってましたよ。同じ中学から来た子が少ないのに、もう友達を作ったみたいで、クラスの中でリーダー的存在になりそうだと見ていましたが…違いましたかね』
友紀也の言葉に益々分からなくなる。
蒼が楽しく笑って喋っている姿なんて想像もつかなくて、増してやリーダー的存在なんて信じられなかった。
『男の子ですから…家族と友達の前では違うのかもしれませんよ。家の中ではどんな感じかは知りませんが、学校ではそんな感じです。楽しい学生生活を送りそうですね。…そういえば言ってましたね。生意気で…自分のことを姉とは思ってなくて名前で呼ぶと…』
「…覚えてくれてたんだ」
『もちろんですよ。陽葵を知れる数少ない会話でしたからね』
些細な事を覚えてくれていることに顔が綻ぶ。
まだ友紀也と付き合う前。
友紀也の事が好きすぎて、お昼休みごとに理科室に押しかけてた時に話しただけなのに、今でも覚えていてくれた。
それだけで幸せな感じになれた。