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ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
「覚えててくれてうれしい。私も友紀也と話した事全部覚えてるよ。たとえば―――」
「陽葵…ちょっといい?」
ドアがノックされて蒼の声が聞こえた。
『蒼くんですね…ちゃんと仲直りするんですよ。』
声で蒼と判断して友紀也はクスッと笑った。
『男の子は、家族に対して気恥ずかしい想いがあるんですよ。特に姉弟となると尚更でしょうね。きっと、蒼くんの行動は照れ隠しだと思いますから、拗れる前に仲直りしてください。』
「陽葵…」
ドアの外から元気のない蒼の声…
私が入って良いよと言うまで入ってくることはない。
「せっかく電話くれたのにごめんね…蒼と話してみる」
『そうしてください。また近いうちに会いましょう』
「うん。楽しみにしてる」
電話を切ってドアを開けると、心許ない顔をした蒼が立っていた。
私が顔を出すと髪の毛を掻いて何かを言いたそうだった。
だけど口を開くことも出来ずにただ、突っ立たまま。
「陽葵…ちょっといい?」
ドアがノックされて蒼の声が聞こえた。
『蒼くんですね…ちゃんと仲直りするんですよ。』
声で蒼と判断して友紀也はクスッと笑った。
『男の子は、家族に対して気恥ずかしい想いがあるんですよ。特に姉弟となると尚更でしょうね。きっと、蒼くんの行動は照れ隠しだと思いますから、拗れる前に仲直りしてください。』
「陽葵…」
ドアの外から元気のない蒼の声…
私が入って良いよと言うまで入ってくることはない。
「せっかく電話くれたのにごめんね…蒼と話してみる」
『そうしてください。また近いうちに会いましょう』
「うん。楽しみにしてる」
電話を切ってドアを開けると、心許ない顔をした蒼が立っていた。
私が顔を出すと髪の毛を掻いて何かを言いたそうだった。
だけど口を開くことも出来ずにただ、突っ立たまま。