この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
「桜木…先生ね。良い先生だよ。優しくて…生徒を良く見てくれてる。」
「…そうなんだ…俺の第一印象より、陽葵の言い分があってるんだろうな……あのさっ」
蒼は、廊下の壁にもたれてうつむいた。
モジモジしている蒼は初めてで、でもかわいいと、やっぱり弟なんだなと思った。
「あっ…のさ…昼間は…その…言い過ぎた。ごめん」
ボソリと、それでも蒼の謝罪は耳に届く。
「別に…良いよ…私も大人げなかったし…それより…ちょっといいかな。話しておきたいことがあるんだけど…」
私は蒼の謝罪を受け入れ、友紀也の事を好きだった事を話そうと決めた。
村上先生の口から変な事を言われたくはなかった。
蒼は私の言葉に顔を上げて見つめて来たけど、今度は私が言い淀む番だった。
それに立ち話をするようなことでもないし、蒼の袖を握って部屋に入れて、ふたりでベッドに座った。
久しぶりに蒼と近くに座りドキドキする。
蒼も私の部屋に入ったからなのか落ち着きがないようだった。
「あのね…ちょっと言っておきたいことがあるんだけど…桜木…先生の事で…」
「うん…」
そこまで言って言葉が続かない。
「…そうなんだ…俺の第一印象より、陽葵の言い分があってるんだろうな……あのさっ」
蒼は、廊下の壁にもたれてうつむいた。
モジモジしている蒼は初めてで、でもかわいいと、やっぱり弟なんだなと思った。
「あっ…のさ…昼間は…その…言い過ぎた。ごめん」
ボソリと、それでも蒼の謝罪は耳に届く。
「別に…良いよ…私も大人げなかったし…それより…ちょっといいかな。話しておきたいことがあるんだけど…」
私は蒼の謝罪を受け入れ、友紀也の事を好きだった事を話そうと決めた。
村上先生の口から変な事を言われたくはなかった。
蒼は私の言葉に顔を上げて見つめて来たけど、今度は私が言い淀む番だった。
それに立ち話をするようなことでもないし、蒼の袖を握って部屋に入れて、ふたりでベッドに座った。
久しぶりに蒼と近くに座りドキドキする。
蒼も私の部屋に入ったからなのか落ち着きがないようだった。
「あのね…ちょっと言っておきたいことがあるんだけど…桜木…先生の事で…」
「うん…」
そこまで言って言葉が続かない。