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ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
私が友紀也を好きで追いかけ回していたと知ったら蒼はどんな顔をするのか怖かった。
気持悪いというのか、馬鹿じゃないのと一瞥するのか…きっと暖かい言葉をかけてくれることはない気がしていたから。
それでも、村上先生の口から伝わるよりはと覚悟を決めた。
「私ね…ずっと、……桜木先生の事……好き…だったんだ…」
好きだった事を口にしても蒼は何も反応を示さなかった。
何を思っているのか、その表情からは読みとれない。
「お昼休みにお弁当持って先生の所に行ったり、放課後も行ったり…してた。」
何も口出ししてこない蒼に私は全てを話した。
村上先生に睨まれてる事、先生のところに行かなくなっても廊下ですれ違うと睨まれ、卒業する最後の最後まで嫌味を言われ続けた事を話した。
全てを聞いた蒼は、馬鹿にするわけでもなく溜息を付く。
「やっと分かった…陽葵が怒った理由…そりゃあ、怒るよな。好きだった奴を最低呼ばわりされると…」
「気持ち悪いとか…馬鹿じゃないのかとか思わないの?」
「なんで?別に先生好きになってもいいんじゃん。俺には桜木…先生の良さはまだ分かんなけど…陽葵が好きになる先生なら…良い先生なんだろうな」
気持悪いというのか、馬鹿じゃないのと一瞥するのか…きっと暖かい言葉をかけてくれることはない気がしていたから。
それでも、村上先生の口から伝わるよりはと覚悟を決めた。
「私ね…ずっと、……桜木先生の事……好き…だったんだ…」
好きだった事を口にしても蒼は何も反応を示さなかった。
何を思っているのか、その表情からは読みとれない。
「お昼休みにお弁当持って先生の所に行ったり、放課後も行ったり…してた。」
何も口出ししてこない蒼に私は全てを話した。
村上先生に睨まれてる事、先生のところに行かなくなっても廊下ですれ違うと睨まれ、卒業する最後の最後まで嫌味を言われ続けた事を話した。
全てを聞いた蒼は、馬鹿にするわけでもなく溜息を付く。
「やっと分かった…陽葵が怒った理由…そりゃあ、怒るよな。好きだった奴を最低呼ばわりされると…」
「気持ち悪いとか…馬鹿じゃないのかとか思わないの?」
「なんで?別に先生好きになってもいいんじゃん。俺には桜木…先生の良さはまだ分かんなけど…陽葵が好きになる先生なら…良い先生なんだろうな」