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ずっと傍に……
第11章 嫉妬と牽制…
どこに流れ着くのかと思っていると堤防の上に上がり、見渡す限り人だかりの山。
どこで見るのかと友紀也を見ると、友紀也は何も言わずに私の手を引いて人混みを掻きわけて土手に降りていく。
シートとシートの間の狭い場所を進む。
「お待たせしてすみません」
友紀也は止まり、そこに座っている二人組に声をかけた。
「やっと来たか。迷わず来ただろうな」
「ええ。迷うわけないですよ。」
「だよな。昔っからここが俺らの場所だったしな…で?そっちの子が彼女?」
後ろに立っている私に気がついた男性が声をかけてくれる。
「ええ。彼女の陽葵です。陽葵、幼馴染の竹猿にその奥さんの直海(なおみ)です」
友紀也の知り合いに会うのは初めてで緊張して上手く自己紹介ができなかった。
そんな私を快く受け入れ仲間に入れてくれた。
シートの上には缶ビールと手作りのお弁当が広げられていて、竹猿さんはほろ酔い気分で奥さんを抱き寄せていた。
「友紀也、お前も飲むだろう?」
缶ビールを渡そうとする竹猿さんの手を止めて丁重に断る。
そういえば、友紀也がお酒を飲む姿を見たことがなかった。
どこで見るのかと友紀也を見ると、友紀也は何も言わずに私の手を引いて人混みを掻きわけて土手に降りていく。
シートとシートの間の狭い場所を進む。
「お待たせしてすみません」
友紀也は止まり、そこに座っている二人組に声をかけた。
「やっと来たか。迷わず来ただろうな」
「ええ。迷うわけないですよ。」
「だよな。昔っからここが俺らの場所だったしな…で?そっちの子が彼女?」
後ろに立っている私に気がついた男性が声をかけてくれる。
「ええ。彼女の陽葵です。陽葵、幼馴染の竹猿にその奥さんの直海(なおみ)です」
友紀也の知り合いに会うのは初めてで緊張して上手く自己紹介ができなかった。
そんな私を快く受け入れ仲間に入れてくれた。
シートの上には缶ビールと手作りのお弁当が広げられていて、竹猿さんはほろ酔い気分で奥さんを抱き寄せていた。
「友紀也、お前も飲むだろう?」
缶ビールを渡そうとする竹猿さんの手を止めて丁重に断る。
そういえば、友紀也がお酒を飲む姿を見たことがなかった。