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ずっと傍に……
第12章 心友…
この年ぐらいの男の子だから仕方がないと言えば仕方がないけど、目の当たりにすると蒼も男の子だったんだと少なからずショックを受ける。
「蒼くんも一緒に桜木のところに行こう!!陽葵も姉として挨拶しないとね」
千佳は勝手に決めて、蒼と腕を組んで歩き出した。
その千佳に反抗もせずについて行く蒼が何を考えているのか分からない。
友紀也の前で変な事を言わないかドキドキしながらみんなの後を追った。
理科室を覗いても友紀也はいなかった。
この時間だと奥の準備室でお昼を食べているのは今も昔も変わらないらしい。
咲がノックをすると友紀也の声が聞こえた。
どうぞと言われても誰も入る気配はない。
誰が入るのよと押し付けあっていると、ガチャリとドアが開いて友紀也が顔を出した。
そして、私と目が合えば驚いた顔をしていた。
ここに来る事は言っていないから、そのリアクションは仕方がない。
「宮崎さんに神鳥さん。田崎さんまで…姉弟で…どうしたんですか?」
「遊びに来ました。…陽葵っほらっ」
千佳が、私と蒼を押し出して挨拶をしろと急かす。
「…先生…久しぶりです……弟がお世話になってます…」
違う意味で緊張しながら、友紀也のことを久しぶりに先生と呼んだ。
「蒼くんも一緒に桜木のところに行こう!!陽葵も姉として挨拶しないとね」
千佳は勝手に決めて、蒼と腕を組んで歩き出した。
その千佳に反抗もせずについて行く蒼が何を考えているのか分からない。
友紀也の前で変な事を言わないかドキドキしながらみんなの後を追った。
理科室を覗いても友紀也はいなかった。
この時間だと奥の準備室でお昼を食べているのは今も昔も変わらないらしい。
咲がノックをすると友紀也の声が聞こえた。
どうぞと言われても誰も入る気配はない。
誰が入るのよと押し付けあっていると、ガチャリとドアが開いて友紀也が顔を出した。
そして、私と目が合えば驚いた顔をしていた。
ここに来る事は言っていないから、そのリアクションは仕方がない。
「宮崎さんに神鳥さん。田崎さんまで…姉弟で…どうしたんですか?」
「遊びに来ました。…陽葵っほらっ」
千佳が、私と蒼を押し出して挨拶をしろと急かす。
「…先生…久しぶりです……弟がお世話になってます…」
違う意味で緊張しながら、友紀也のことを久しぶりに先生と呼んだ。