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ずっと傍に……
第13章 それぞれの誕生日…
それは私が少しは大人になったから思うこと。
そんなことを考えていると店内の照明が落とされて薄暗くなった。
そしてどこからともなく聞こえてくるバースデーソングのメロディ。
振り返るとバイオリンを弾いている女性数人が歩きまわり、最後には私たちを囲んで華やかな明るいバースデーソングが流れ出す。
それに合わせてスタッフや他のお客さんたちの手拍子に何が起こったのか分かった私はウルッと視野が霞む。
「「「ハッピーバースデー陽葵!!」」」
曲が終わると全員の声が響き渡る。
そして目の前にはバースデープレートが置かれた。
『Happy Birthday 陽葵』と書かれ、チリチリと花火が灯りをともしている
「陽葵、二十歳のお誕生日おめでとう。今日、この日を一緒に祝えて心からうれしく思いますよ」
「ありがとう…ものすごくうれしい…」
涙ぐみながら伝えると、周りからは一層大きな拍手を送られ、恥ずかしがりながら頭を下げると、バイオリンの人たちは違う曲を流しながら客席を回り始めた。
そうなれば自然と他のお客さんたちの視線は私たちを離れ、静かなふたりだけの時間が流れ出した。
そんなことを考えていると店内の照明が落とされて薄暗くなった。
そしてどこからともなく聞こえてくるバースデーソングのメロディ。
振り返るとバイオリンを弾いている女性数人が歩きまわり、最後には私たちを囲んで華やかな明るいバースデーソングが流れ出す。
それに合わせてスタッフや他のお客さんたちの手拍子に何が起こったのか分かった私はウルッと視野が霞む。
「「「ハッピーバースデー陽葵!!」」」
曲が終わると全員の声が響き渡る。
そして目の前にはバースデープレートが置かれた。
『Happy Birthday 陽葵』と書かれ、チリチリと花火が灯りをともしている
「陽葵、二十歳のお誕生日おめでとう。今日、この日を一緒に祝えて心からうれしく思いますよ」
「ありがとう…ものすごくうれしい…」
涙ぐみながら伝えると、周りからは一層大きな拍手を送られ、恥ずかしがりながら頭を下げると、バイオリンの人たちは違う曲を流しながら客席を回り始めた。
そうなれば自然と他のお客さんたちの視線は私たちを離れ、静かなふたりだけの時間が流れ出した。