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ずっと傍に……
第13章 それぞれの誕生日…
―――――…
誕生日を迎えて、私の生活が少し変わった。
それと言うのもバイトを始めたからだ。
教育学部にいるということで家庭教師のバイトを週に2日から3日、時間の融通も利いて友紀也との時間を邪魔されることはない。
大学を卒業して教壇に立つかどうかは決めていないけど、人に教えると言うことは自分のプラスになると思って頑張っている。
生徒は女の子で高校受験に向かって必死に努力をしていて、その手助けになればと私も真剣に取り組んでいた。
それでもそこは女の子、時には勉強以外の話で盛り上がり親睦を深めている。
「うん。応用問題も問題なく解けてるから、この公式はもう大丈夫だね。」
「陽葵先生の教え方分かりやすいから!今日はこれで終わり?」
「そうだね。由奈ちゃんは覚えが早いから終わっちゃったね」
終了する時間まで30分もあるのに今日する所は全部終わった。
こうなるといつもの女子トークに花が咲く。
本当だったら先に進むのが好ましいのだろうけど、たまには息抜きも必要だと思って由奈ちゃんにつきあうことにしている。