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ずっと傍に……
第13章 それぞれの誕生日…
「裕介くんとは何か進展あったの?」

教科書を片付けながら、由奈ちゃんが恋い焦がれている同級生の裕介くんの事を聞いた。
やんちゃでいたずら好きな明るい子で、気になって仕方がないけど自分からは話すことも出来ないと悩んでいた。

「ないよ~…いつものように見てるだけ…向こうは推薦が決まってて自由の身、それに比べて私は…もう嫌になっちゃう」

机に突っ伏して、はぁ~と溜息をもらす由奈ちゃんは恋する乙女。
懐かしいなぁーと思うのは年を取った証拠?

「今が勝負所だからね。恋愛も大事だけど勉強もしっかりとね。」

「分かってるもん。裕介くんはただの憧れ、目の保養、心の安らぎ!!高校になったらもっと素敵な恋するもん。あっ!!陽葵先生は高校の時の恋愛はどんなだったの?彼氏とか作った?」

「あ~…うん。高校2年の頃につきあったかな?」

あまり触れられたくない過去でも、由奈ちゃんにとっては羨ましいらしい。

「いいなぁ~。私も素敵な恋がしたいなぁ~」

若いなぁと思いながらも、私が中学生の時を考えると同じ事を考え高校生活に夢を抱いていたのを思い出した。
由奈ちゃんも素敵な恋ができるといいなと思う。
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