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ずっと傍に……
第13章 それぞれの誕生日…
「ちゃんとアルバイト行ってるよ」
誤解されたくなくて必死に弁明した。
「21時過ぎに1人で出歩くのは危ないって…仕事で疲れてるのに迎えに来てくれる。パパやママに言えないような付き合いはしてないから」
「だったら連れて来なさい。挨拶するのが普通だろう」
「そうね。一度連れていらっしゃいよ。毎回送っていただいてお礼もしたいわ」
ママは理解を示してもパパは渋い顔。
娘の彼氏に会うのに良い顔をするとは思っていないけど、友紀也の正体を知ったらどうするのか…不安で仕方がない。
それでも友紀也と結婚の約束をしている以上、会わせないという選択肢はない。
「一応聞いてみるけど…直ぐには無理だよ」
「もちろん分かってるわよ。仕事を優先してもらって私たちと日程が合う時で良いから連れてらっしゃい。パパの事は気にしないで。どんな良い人でも許せないんだから。ねっパパ」
図星を突かれたパパは逃げるようにしてお風呂に入りに行った。