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ずっと傍に……
第13章 それぞれの誕生日…

―――――…

友紀也との約束の日は、午前中だけの講義だったのでお昼から食事の準備に取り掛かる。
今日は友紀也には内緒であることを考えている。
喜んでくれるといいなと思いながら、あの言葉を信じて恥ずかしいけど頑張ろうと決めた。
今回は事前に家でママと作って上手くできたので安心して作り上げることができる。
18時を過ぎた頃、今から帰ると連絡が入り急いで準備をする。
もう2年も袖を通していない。
今更着るとは思っていなくて、少し恥ずかしかった。
それでも友紀也が喜んでくれることを祈り、着替えて帰ってくるのを待つ。
1時間もすれば玄関の鍵が開く音がして友紀也が帰ってきた。
一度大きく深呼吸をして、友紀也を迎えるべくリビングのドアを開けた。

「先生、おかえりなさい」

私が姿を現すと驚く友紀也。
まずは大成功と思いながら友紀也に抱き付いてキスをした。

「陽葵…これはっ?」

「驚いた?友紀也の夢を叶えようと思って。似合ってる?かわいい?」

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