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ずっと傍に……
第13章 それぞれの誕生日…
友紀也は笑いながら、そこにある椅子に腰を下ろして私を抱きしめてくれた。
そして優しく髪の毛を撫でながら、私は友紀也に全てを委ねた。

「陽葵は温かいですね。落ち着きます…」

「私も…こうしてるのが一番好き…」

お互いの体温を感じ暫しの癒し。
友紀也の胸に顔をスリスリしているとパパの言葉を思い出した。

―――――一度連れてきなさい…

友紀也は何と返事をしてくれるのか…

「パパがね…」

どう言って良いか言い迷っていると、友紀也の手が髪の毛を耳にかけて私が話し出すのを黙って待っていてくれた。

「うん…一度…連れて来なさいって…送ってもらったところを見られてたみたいで、きちんとつきあってるのならって」

「そうですか…いずれはと思ってましたが…そうですね。結婚を視野にいれてますから近いうちにご挨拶に行きましょう。ただし…修学旅行が終わるまでは待ってください。」

迷わずパパに会ってくれると言ってくれてホッとした。
そしてなにより結婚を視野に入れているからという言葉がうれしかった。
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