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ずっと傍に……
第14章 顔合わせ…
友紀也が来て2日目の朝、静まり返ったリビングで初めてパパが口を開いた。

「今日のバイトは21時まだでだったな」

その問いに答えない私に、機嫌の悪いパパは続けた。

「迎えに行くから住所を教えなさい」

「迎えはいらない」

友紀也との大切な時間を奪われたくなくて冷たく言い返せば、バンと箸がテーブルの上に置かれる。

「陽葵!!」

「友紀也に送ってもらうから迎えはいらない」

「あの男だけは許さないと言ってるだろう!!」

滅多に声を荒げないパパの罵声が飛ぶ。
それだけ許せないんだと分かっても、引き下がるわけにはいかなかった。
友紀也が何を言おうと、パパが最後まで認めないのなら家を出る覚悟はできている。

「許さないならそれでもいい。…今日は帰って来ないから」

それだけ言うと、逃げるように家を出ようとして玄関先でパパに腕を掴まれた。

「離してよ!!」

「帰って来ないとはどういうことだ?あの男の家に行くのか!!」

「パパには関係ない。離してよ」

力強く握られている腕がギリギリと痛む。

「もう大学もバイトも行かないでいい。この家から出るな!!」

リビングに無理やり連れて行かれ、床の上に突き飛ばされた。
こんな荒々しいパパは初めてで怖くなる。
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