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第14章 顔合わせ…

いつもは色々と言葉にして伝えてくれるのに今回に限っては言葉が少ない。
それが益々私を不安にさせる。

「陽葵の梅酒は用意しておいたので、来てください。」

その言葉に友紀也の隣に座って梅酒を流し込む。
ビールはやっぱり苦手で、甘い梅酒が一番好き。
だから、友紀也の家には私専用の色々な梅酒がストックされていた。

「しばらくの間…陽葵との晩酌が楽しめそうですね」

「どういうこと？」

梅酒を一杯飲み終わった頃に友紀也が意味不明な言葉を発した。
意味が分からず友紀也を見返すと、友紀也の手が私の髪を撫で、穏やかな表情で私を見つめていた。

「…当分の間、陽葵を預かることにしました。だから明日は必要なものを取りに帰ってきてください。その時に、お母様と話してくるのもいいかもしれませんね。陽葵の事を心配していましたから」

意外な言葉に驚いて何も話さないでいると、ママとの電話の内容を教えてくれた。