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ずっと傍に……
第14章 顔合わせ…
「陽葵がここにいたければいてください…」
その一言に涙が溢れてくれる。
それでも不安で確認してしまう。
「迷惑じゃない?」
「迷惑なんて思っていませんよ。正直…一緒に住めることになって喜んでいるのは僕の方です…ずっと陽葵と一緒にいられるんですから…」
友紀也の胸の中から顔を上げれば、いつものように唇を塞がれた。
始めはチュッチュッと軽くキスをしながら甘い時を過ごす。
「今日はこのまま…ただ陽葵を抱きしめていたい…」
その言葉通り、その日はずっと寄り添って過ごすことになった。
帰らなくていいという安心感。
パパと顔を合わせて嫌な気分にならずにすむ安心感。
友紀也の腕の中でこれからも眠りにつけるうれしさに、穏やかない時間が過ぎていった。