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ずっと傍に……
第14章 顔合わせ…
「その事?気にしなくていいわよ。パパがママに怒る事なんてないんだから。惚れた弱みね」
ウフフッと笑うママは、いつも幸せそうに笑う。
パパはママが大好きで、私たちの前でもほっぺにキスをしたりと愛情を表現する。
未だに2人でデートにでかけたり、旅行に行ったりと私たちが顔を真っ赤にする場面によく遭遇している。
「とりあえず、沢渡さん宅に行く準備して来なさい。話はお昼を食べながらにしましょう」
その言葉に従って自分の部屋に行って荷造りをする。
洗濯すればいいから、4・5着あればいいだろうとママから借りたキャリーバックに詰めれば意外とパンパンになった。
それに大学のモノなどをプラスすればキャリーバックにリュックとかなりの荷物になる。
当分帰ってくることはないだろうと整理整頓をし少し寂しくなった。
こんな形で家をでることになるとは思いもせず、まだまだ親元で生活すると思っていた私は家を出るという寂しさを味わっていた。