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ずっと傍に……
第15章 新しい生活

「うん…ちょっとダルいかも…」

「そうですか…軽く朝食の準備をしてきますので、陽葵は座っててください」

私の手を引いてソファーに座らせると友紀也はキッチに行き何かを始めた。
ジューッと音が聞こえて来たかと思うとベーコンの良い匂いが漂ってくる。
座って待っているとパンとベーコンエッグとサラダを持ってきてくれた。
それを食べながら、ゆったりとした朝を過ごす。

「ね~…最近忙しいの?」

「そうですね。4月からは3年になるので色々と大変ですね。どうしてですか?」

「なんか最近、友紀也疲れた顔してるから…」

「気のせいですよ。疲れていたら毎日エッチはできませんよ」

意味深に告げる友紀也の言葉に、私の方が咽て口に入っているパンを飛ばしそうになった。

「どうしてそっちに持って行くの!!」

クスクス笑う友紀也は昨日から意地悪でプゥと頬を膨らませると、笑いながら謝ってくる。
絶対に悪いと思ってなくて益々機嫌が悪くなる私に無理やりにキスをする。
舌を絡ませ求められると、惚れた弱みで直ぐに許してしまう。
もっと欲しくて強請れば、優しくキスが続く。

「機嫌…直りましたか?」

「も~…許してあげる」

チュッと触れるだけのキスをして、それぞれ出かける支度をした。
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