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ずっと傍に……
第15章 新しい生活
―――――…
「いらっしゃい」
友紀也とふたりでドアを開けると緊張した千佳と咲が立っていた。
「緊張するなとは言いませんが…もう少しリラックスしてください」
あまりの緊張ぶりに友紀也はクスクスと笑いながらふたりを招き入れ、ふたりは怯えると言って良い程緊張して、小さい声で「おじゃまします」と言ってあがった。
緊張しながらも、キョロキョロと見渡しソファーに座る。
目の前に友紀也が座るものだから、ふたりは落ち着かないのかソワソワとして私の方が笑いそうになる。
「陽葵、僕のコーヒーはいりませんから」
「友紀也は飲まないの?」
「僕がいないほうが話やすいでしょう?」
ソワソワしているふたりを見ながら友紀也なりの優しさを見せる。
私がコーヒーとケーキを持って行くとテーブルの上に置くのを手伝ってくれた。
「少し出てきますね。17時頃には帰ると思いますから、それから飲みましょう。それまでは女性だけで楽しんでください」
友紀也は触れるだけのキスをして私たち3人を残して出かけて行った。