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第15章 新しい生活

「でも、陽葵が同棲するとはね…両親とはあれっきり？」

「ママとは連絡取り合ってるんだけどね。パパとはあれっきり…友紀也とのことを許してくれない限り帰る気はないよ。」

「それで…いいわけ？」

「いいもなにも…友紀也かパパかって言われれば友紀也だもん。千佳も咲もそうじゃない？彼氏より父親を取る？」

私の言葉に少し考えた後に、そうだねと同意して笑った。
正直、このままでいいとは思ってないけど、どうしていいのかも分からない。
距離を置いた方がいいとママは言っても、会うきっかけがなければ歩み寄ることも出来ないことに最近気がついた。
それでも今は友紀也と一緒にいることが楽しくて幸せで、この環境を手離したくないと思い、このまま結婚してもいいとさえ思える。

「それよりさっ！！！さっきから気になってたんだけど…その左手に光る物は何でしょうか？」

貰ってからずっと付けている指輪を目ざとく見つけた咲がニタニタしながら聞いてきた。

「本当！！！前のと違う！何々？？？説明求めます！！！」

手をマイクにみたててきた