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ずっと傍に……
第15章 新しい生活
「陽葵が積極的に喋りに行っていたってのもあるかもしれないけど、桜木って生徒と距離を取ってるところがあったと思う。本心を見せないって言うか、私たちと関わろうとしないというか…あまりそういうのが好きじゃないのかなって思ってたけど陽葵だけは違ったんだよね。陽葵にだけは桜木の方から挨拶してたし…今思えばだよ。学生時代はそんなこと考えもしなかったけど、今思えばそんなだった気がする。」
「それ分かる。陽葵に見せる目が優しかった…そっかぁ~…最初から桜木は陽葵の事好きだったんだ。ね~…いつから好きでいてくれたか聞いたことある?」
千佳の言葉に考えてみると、いつから私の事を好きでいてくれたかなんて聞いたことがなかった。
ずっと好きだったとしか聞いていない。
それを話すと聞いてみなよと言われて、私も知りたくなった。
友紀也が私を好きになった瞬間…
考えて見ても予想もつかずに、いつか聞いてみようと思っていた。