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第15章 新しい生活

前にも思ったけど、この顔合わせはどこか不思議で、四人でお酒を飲める日がくるなんて思ってもいなかった。

「どうかしましたか？」

考え事をして黙り込むと、すぐに異変を感じ取る友紀也を凄いと思いながら、なんでもないと首を横に振る。
だけど、心配そうな瞳を向けてくるから、さっき思った事を口にすれば全員が納得した。

「キミたちはいつもさっきみたいに話をしていましたね…毎日毎日…楽しそうでした」

友紀也は懐かしそうに、昔を思い出すみたいに話してくれる。
その表情はどこか教師みたいで私も懐かしさを感じていた。

「桜木…先生はいつから陽葵の事好きだったんですか？」

千佳がさっきの話をむしかえして聞いた。
友紀也は、う～んと考え話してくれる。

「今思えば一目惚れ…だったと思います」

「「「一目惚れ…」」」

意外な言葉に3人の言葉が重なった。
まさか一目惚れとは思わず驚いていると、少し酔っぱらった友紀也は当時の事を話してくれた。