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ずっと傍に……
第3章 新しい恋…
どんなに話しても話が尽きることはない。
後から後から話は続き、内容もコロコロと変わる。
大抵は千佳と咲が盛り上がり、私が聞き役になる事がほとんどだ。
だから、さっきみたいに私が中心になると居心地が悪い。
特にエッチの話になると逃げだしたくなる。
今も、目の前では2人がドラマの事で盛り上がっている。
ドラマをあまり見ない私は会話に入れないけど、楽しそうに笑っているふたりを見ているだけで楽しい。

「あっ…」

遠くに先生がいるのを見つけた。
先生は美術の村上先生と楽しそうに話している。
その姿を見て、ズキリと心が痛む。
私に向けていた笑顔を今では他の人に向ける…
自分から距離を置いたのに、違う人に微笑む姿を見てどうしようもなく心が締め付けられた。

「陽葵――。何してんの?行くよ――」

いつの間にか足が止まっていた私を千佳が大きな声で呼んだ。
その声に先生は千佳の方を振り向き、千佳の視線の先にいる私に視線を向けた。
久し振りに絡まる視線に鼓動が早くなる。

「っせん―――」

「陽葵―――!!何やってんの?」

先生を呼ぶ私の声と千佳の言葉が重なり、私の言葉は先生には届かなかった。
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