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ずっと傍に……
第3章 新しい恋…
先生は、村上先生の背中に手を添えて私の目の前から消えた…
あの場所は私の場所だったのにと、あの場所を放棄したのは自分なのに悔しさと後悔が巻き起こる。
それと同時に村上先生に嫉妬さえ覚えてしまう。
「陽葵どうした?帰るよ」
ある一点を見つめて動かない私に咲が心配そうに声をかけてくる。
だけど返事をすることができず、この胸の中で蠢く何かに飲み込まれないように必死だった。
「陽葵?大丈夫?具合でも悪い?」
「あっ…うん…大丈夫…行こう…」
大丈夫じゃないけど心配かけないように笑った。
その笑顔に千佳たちは訝し気に私を見ていたけど、何も話さない私の気持ちを察してくれたのか、いつも通りの何気ない話に変わっていった。
前でふたりは盛り上がっているけど、私の心はここにはいない先生の事ばかり考えていた。
先生を見かけると蘇る思い。
好きで好きでどうしようもなかった先生への想いは薄れる事なんてなかった。
それでも大地くんとは一緒にいる。
それは先生を忘れるため…
先生より大地くんを好きになれると信じてつきあっている。
それが良いことだと思ってはいないし、大地くんに失礼だということも理解している。
それでも誰かに傍に居て欲しかった。
私を好きだと、必要だと言ってくれる誰かが…大地くんに傍に居て欲しかった。
あの場所は私の場所だったのにと、あの場所を放棄したのは自分なのに悔しさと後悔が巻き起こる。
それと同時に村上先生に嫉妬さえ覚えてしまう。
「陽葵どうした?帰るよ」
ある一点を見つめて動かない私に咲が心配そうに声をかけてくる。
だけど返事をすることができず、この胸の中で蠢く何かに飲み込まれないように必死だった。
「陽葵?大丈夫?具合でも悪い?」
「あっ…うん…大丈夫…行こう…」
大丈夫じゃないけど心配かけないように笑った。
その笑顔に千佳たちは訝し気に私を見ていたけど、何も話さない私の気持ちを察してくれたのか、いつも通りの何気ない話に変わっていった。
前でふたりは盛り上がっているけど、私の心はここにはいない先生の事ばかり考えていた。
先生を見かけると蘇る思い。
好きで好きでどうしようもなかった先生への想いは薄れる事なんてなかった。
それでも大地くんとは一緒にいる。
それは先生を忘れるため…
先生より大地くんを好きになれると信じてつきあっている。
それが良いことだと思ってはいないし、大地くんに失礼だということも理解している。
それでも誰かに傍に居て欲しかった。
私を好きだと、必要だと言ってくれる誰かが…大地くんに傍に居て欲しかった。