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ずっと傍に……
第15章 新しい生活
「陽葵の傍にキミたちがいて安心していました。時に暴走するけど、陽葵の事を本気で心配してくれる千佳さんと冷静に状況を見極める咲さん。良いコンビだと思っていましたよ」
しっかりとふたりの性格を把握している友紀也にびっくりしながら、ずっと見ていてくれたことが嬉しかった。
千佳も咲も同じように思っているようで、恥ずかしがりながらも嬉しそうに笑っていた。
「それより、桜木…先生?陽葵の事、甘やかしすぎですよ。元々甘ちゃんなのに…」
友紀也にしがみついてる私を笑いながら千佳は友紀也に抗議する。
だけど、友紀也は素知らぬ顔で言う。
「良いんですよ。僕がこうしたいんですから。…それより…その桜木先生というのもどうにかなりませんか?普段は先生を付けないから言いにくいでしょう?学校でもないんですから…そうですね…陽葵と同様に下の名前で呼んでもらって結構ですよ」
今度は私が笑う番だった。
三人で話す時は桜木と呼び捨てで、友紀也がいると先生を付けて不自然なのは気がついていた。