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ずっと傍に……
第15章 新しい生活
「友紀也…さん…?」
「はい。それで結構ですよ。水無月くんがいるところで桜木先生と呼ばれても困りますからね」
「水無月???どうして大地が関係してくるんですか?」
友紀也の言葉に異常に反応した千佳は未だに大地くんを許してはいない。
「陽葵、話してないんですか?」
その言葉に頷くと、ふたりから説明するように詰め寄られ、入学式からの事を全て話すことにした。
それを聞くと、千佳は信じられないというような口調で大地くんを罵倒する。
咲は拓くんから聞いていたのか驚きもせずに千佳をなだめていた。
「心配かけてごめんね。大地くんとは仲良くやってるから。ふたりっきりで会うことはないし、いつもめぐちゃんと一緒だから」
「陽葵!あいつ陽葵にひどい事したんだよ。信じていいわけ?」
「信じるも何も…私も悪かったんだもん…大地くんが怒るのも無理ないし…今は傍に友紀也がいてくれるからそれでいいかなって。それに、大地くんのおかげでめぐちゃって言う友達もできたしさ。心配してくれるのはうれしいけど…大地くんとのことはもう何も言わないで」
「桜…友紀也さんはそれでいいの?大地が陽葵に何をしたか知ってるんでしょう?」