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ずっと傍に……
第16章 苦悩…
それからは何も手がつかず、ただ時間だけが過ぎていく。
ゆっくりしていてくださいと言われても、そんな気にはなれずに気分を紛らわすために部屋の掃除を徹底的にした。
そして友紀也から電話がかかって来たのは、お昼になろうとしていた頃だった。
『連絡が遅くなって申し訳ありません。辛うじて命はとりとめました…落ちた場所がよかったようで…時期に意識も戻るだろうとのことです…』
命が助かったと分かっても、友紀也の声が震えていて心配が消えることはなかった。
『これから学校に戻って色々と話さないといけないので、帰りは遅くなります…先に寝ていて―――』
「待ってる!起きて友紀也を迎えてあげるから…待ってるからね。」
友紀也の言葉を遮って待ってると告げた。
「友紀也…私はここで待ってるからね。安心して帰ってきてね」
そう伝えると、微かに笑って分かりましたと言って電話は切れた。
ゆっくりしていてくださいと言われても、そんな気にはなれずに気分を紛らわすために部屋の掃除を徹底的にした。
そして友紀也から電話がかかって来たのは、お昼になろうとしていた頃だった。
『連絡が遅くなって申し訳ありません。辛うじて命はとりとめました…落ちた場所がよかったようで…時期に意識も戻るだろうとのことです…』
命が助かったと分かっても、友紀也の声が震えていて心配が消えることはなかった。
『これから学校に戻って色々と話さないといけないので、帰りは遅くなります…先に寝ていて―――』
「待ってる!起きて友紀也を迎えてあげるから…待ってるからね。」
友紀也の言葉を遮って待ってると告げた。
「友紀也…私はここで待ってるからね。安心して帰ってきてね」
そう伝えると、微かに笑って分かりましたと言って電話は切れた。