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ずっと傍に……
第3章 新しい恋…

「は~い!!そこまで!!陽葵、ここで会ったんだから水無月くんと帰りなよ。」

「えっ?」

千佳は私にウィンクをしながら耳元で囁く。

「良い機会だし…初体験、頑張れ!」

その言葉に一気に顔が赤くなる。

「お邪魔虫は、お邪魔虫同士帰りましょう!!」

「おっ!いいねぇ~賛成!!じゃあな、大地」

千佳の言葉に乗ってきた男の子達は、4人で帰って行った。
去り際に、千佳は大地くんに何か耳打ちをしているみたいだった。

「ごめんなぁ…良い奴ばかりなんだけど…ヒナとの関係うらやましがってさ…」

「…うん…大丈夫…でもごめんね。なんか…楽しそうなのに邪魔しちゃって」

謝ると不思議そうな…驚いた顔を向けてくる。

「邪魔じゃないって。あいつらよりヒナと一緒に居る方が良いから」

繋いでいる手をギュッと握られ、私は「うん」と頷いて歩き始めた。
いつの間にか、さっきまで渦巻いていた思いは消えて、違うドキドキが充満する。
それは千佳が耳元で囁いたから。

『初体験、頑張って』

そんなこと、私の口からは言えない…
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