パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 苦悩…

たわいもない話…
だけどママはこんなことを話すために来たわけではないはず。

「何か話があるんじゃない？」

言いにくそうだと思い私から切り出せば、ママはそうねと笑った。

「蒼いから聞いたの…蒼のクラスの女の子が妊娠して飛び降りたって…」

言いにくそうに話すママの言葉に、ママはどっちを心配して来たんだろうと思った。

「沢渡さん…今学校内で大変なんじゃない？」

「そうみたい…一時期は相当参ってたから…でも今は少し落ち着いたかな？」

そう…とつぶやきながらまだ何か言いたそうなママ。
こんな歯切れの悪いママは初めてで気になってしまう。

「何？他に言いたいことあるんじゃないの？」

「そう…ね…。陽葵、戻ってこない？学校で大変な今、沢渡さんにご迷惑じゃないかしら？」

何も言わない私にママは更に続ける。

「こんなに大騒ぎになって…沢渡さんも大変…よね…。これからどうなるか分からないし…責任問題？にまで発展するかもしれない…このまま一緒にいてもご迷惑じゃないかしら？」