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ずっと傍に……
第16章 苦悩…
そんな中、ガチャっと玄関の扉が開く音がした。
時計を見ると16時を少し回った頃で、友紀也が帰ってくるには早すぎる時間だった。
具合が悪くて帰ってきたんじゃないかと心配になる。
「ママ。さっきの話…絶対にしないでよね。これ以上、友紀也を苦しめないで」
それだけ伝えると、泣いたことがばれないように笑顔を作って玄関に向かった。
「陽葵、お客さん?」
そんな事を言う友紀也は具合が悪い様子はなく、普通に上がってくる。
「ママが来てるの。」
「お母様が?」
初めての訪問に驚き、友紀也の手が私の頬を撫でた。
泣いたことがばれたかもしれないと思いながら、いつもの笑顔を向ける。
「うん。ケーキ持ってきてくれたからお茶してた。それより早かったね。学校で何かあった?」
「いいえ…研修で出ていたので直帰してきました…陽葵…お母様に何か言われましたか?」
私の頬を撫で続けながら友紀也は少し寂しそうな顔をする。
「何も言われてないよ?」
明るく元気に答えても友紀也は何かを感じ取ったのか私を抱きしめる。
時計を見ると16時を少し回った頃で、友紀也が帰ってくるには早すぎる時間だった。
具合が悪くて帰ってきたんじゃないかと心配になる。
「ママ。さっきの話…絶対にしないでよね。これ以上、友紀也を苦しめないで」
それだけ伝えると、泣いたことがばれないように笑顔を作って玄関に向かった。
「陽葵、お客さん?」
そんな事を言う友紀也は具合が悪い様子はなく、普通に上がってくる。
「ママが来てるの。」
「お母様が?」
初めての訪問に驚き、友紀也の手が私の頬を撫でた。
泣いたことがばれたかもしれないと思いながら、いつもの笑顔を向ける。
「うん。ケーキ持ってきてくれたからお茶してた。それより早かったね。学校で何かあった?」
「いいえ…研修で出ていたので直帰してきました…陽葵…お母様に何か言われましたか?」
私の頬を撫で続けながら友紀也は少し寂しそうな顔をする。
「何も言われてないよ?」
明るく元気に答えても友紀也は何かを感じ取ったのか私を抱きしめる。