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ずっと傍に……
第16章 苦悩…
「友紀也…ごめん」
「…謝らなくてもいいですよ。早く帰るとは言ってませんでしたからね。外に食べに行きますか?」
今にも泣き出してしまいそうな私の頭をポンポンと叩いて気をつかってくれる。
「疲れてない?」
「そのくらい大丈夫ですよ。」
「う゛っ……でも、せっかく早く帰ってきたなら家でゆっくりしてほしい…でも何も思い浮かばないよ…」
女子生徒のことでまだまだ問題は山済みで、家にいるときぐらいはゆっくりとして安らいでもらいたかった。
それが私が友紀也にしてあげられることだから…
「だったらホットプレートでお好み焼きでも焼きましょうか?陽葵の手間もかからないし良いアイディアだと思いますがどうでしょうか?」
「あっ…それだったら材料もあるし大丈夫。それにしよう!!」
「そうしましょう。とりあえず着替えてきますね」
去り際に髪の毛にチュッっとキスを落として着替えにいった。
少し…かなり慌てたけど、どうにか家でのんびりできることになってホッとし、コーヒーを入れてケーキと一緒にソファーに持って行った。