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ずっと傍に……
第16章 苦悩…
ママを見ると、さっきとは違う穏やかな表情をしていた。
「どうかしたの?」
不思議に思って聞くと、ママは首を横に振った。
「あなたたち仲が良いのね」
「そう?」
いつもと変わらないけどと思いながら、そう見えるのはうれしかった。
「見ててそう思ったわよ。……さっきの話…忘れてちょうだい…今の陽葵を見てたら連れて帰る気なくなっちゃったわ。」
「ママ??」
意味が分からず聞き返すと、ママは微笑んでテーブルの上に置いてある私の手を取って握った。
「取り越し苦労…ってところかしらね。蒼もね。色々話してくれて心配だったの。結婚もしてないのに苦労を背負いこむことはないのにってママは思ってしまった。…さっき、玄関先での話も聞こえてたのよ。相手を思い思われ…陽葵が沢渡さんを大事にしてるのが分かった…そしてその逆もね…ママが口を出さなくてもあなたたちは大丈夫だって分かったのよ。だから、さっきのことは忘れて頂戴ね。沢渡さんとこれからも仲良くやりなさいね」
「どうかしたの?」
不思議に思って聞くと、ママは首を横に振った。
「あなたたち仲が良いのね」
「そう?」
いつもと変わらないけどと思いながら、そう見えるのはうれしかった。
「見ててそう思ったわよ。……さっきの話…忘れてちょうだい…今の陽葵を見てたら連れて帰る気なくなっちゃったわ。」
「ママ??」
意味が分からず聞き返すと、ママは微笑んでテーブルの上に置いてある私の手を取って握った。
「取り越し苦労…ってところかしらね。蒼もね。色々話してくれて心配だったの。結婚もしてないのに苦労を背負いこむことはないのにってママは思ってしまった。…さっき、玄関先での話も聞こえてたのよ。相手を思い思われ…陽葵が沢渡さんを大事にしてるのが分かった…そしてその逆もね…ママが口を出さなくてもあなたたちは大丈夫だって分かったのよ。だから、さっきのことは忘れて頂戴ね。沢渡さんとこれからも仲良くやりなさいね」