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ずっと傍に……
第17章 対峙…
いつも冷静で穏やかな友紀也が、村上先生の勝手な言い分に怒号を放つ。
いつもと違う友紀也に先生たちは驚き、時が止まったかのように見えた。
「わっ…私は先生のためを思って…」
怒りをあらわにした友紀也に困惑しながら、村上先生は言い訳をしようと口を開いても言い訳をする言葉が続かなかった。
村上先生は、友紀也に良く見られることばかり考えて、肝心の友紀也を見ていない。
「先生?座ろう?」
声を荒げた瞬間、歪んだ顔を見逃さなかった私は、体を支えながらソファーに座ってもらおうと声をかけても、無理に作った笑顔が向けられた。
「大丈夫ですよ」
「嘘!…そんな辛そうな顔して大丈夫なわけないよ」
「本当に大丈夫―――…」
「その子の言う通りだ。大丈夫なわけないだろう」
私と友紀也の会話に入ってきたのは白衣を着た年配のお医者さんだった。
「何十針縫ったと思ってるんだ?安静にしろと言っただろう」
「これくら大丈夫ですよ」
「ほ~…大丈夫か???」
そう意味ありげに笑ったお医者様は、友紀也の背中をバンッと叩いた。
「う゛っ…」
友紀也の顔が歪み、更にくぐもったうめき声を上げ、身体がぐらりと揺らぎとっさに身体を支えてソファーに座らせた。
いつもと違う友紀也に先生たちは驚き、時が止まったかのように見えた。
「わっ…私は先生のためを思って…」
怒りをあらわにした友紀也に困惑しながら、村上先生は言い訳をしようと口を開いても言い訳をする言葉が続かなかった。
村上先生は、友紀也に良く見られることばかり考えて、肝心の友紀也を見ていない。
「先生?座ろう?」
声を荒げた瞬間、歪んだ顔を見逃さなかった私は、体を支えながらソファーに座ってもらおうと声をかけても、無理に作った笑顔が向けられた。
「大丈夫ですよ」
「嘘!…そんな辛そうな顔して大丈夫なわけないよ」
「本当に大丈夫―――…」
「その子の言う通りだ。大丈夫なわけないだろう」
私と友紀也の会話に入ってきたのは白衣を着た年配のお医者さんだった。
「何十針縫ったと思ってるんだ?安静にしろと言っただろう」
「これくら大丈夫ですよ」
「ほ~…大丈夫か???」
そう意味ありげに笑ったお医者様は、友紀也の背中をバンッと叩いた。
「う゛っ…」
友紀也の顔が歪み、更にくぐもったうめき声を上げ、身体がぐらりと揺らぎとっさに身体を支えてソファーに座らせた。