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ずっと傍に……
第17章 対峙…
「先生…痛い?辛い?」
いまだに顔色が悪い友紀也が心配で声をかけると、友紀也は頭をポンポンと叩いて笑った。
「陽葵さんは相変わらず心配性ですね。あの学先生は昔から知っているんですよ…口は悪いですが信用のある先生です。僕を心配して大袈裟に言っているだけですから心配しないでください。」
「本当ですか?本当にひどくはないんですか?」
パパも気になっているのか心配そうにしていた。
「ええ…こんな格好で申し訳ありませんが…村上先生の失礼な物言い、改めて謝罪させてください。」
ソファーに座ったまま、友紀也はパパとママに頭を下げた。
それと同時に教頭先生と小林先生も頭を下げていた。
唯一、村上先生だけが腕組みをして不満そうに私を睨みつけている。
「いえっ…桜木先生が謝罪されることではないので…それより桜木先生も怪我をされていますので、この事は後日ということにしませんか?お互いに家に戻って休んだ方がいいかと―――――」
「「桜木先生…」」
パパと友紀也との会話の間に入ってきたのは制服を着た女の子2名だった。