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ずっと傍に……
第17章 対峙…
ある扉の前につき、ノックをすると学先生が顔を出した。

「ありがとう、他の人が訪ねてきても私に連絡はいらないから。教えられないの一点張りで対応してくれ」

「承知しました。」

彼女は一礼して帰っていった。
学先生を見上げると、先ほどとは違う優しい眼差しで私を見ていた。

「学先生…桜木先生に会いたいんです。病室を教えてください」

「分かっているよ。だからここに呼んだ…とりあえずはいりなさい」

そう言われて中に入ると、ベットに腰かけている友紀也がいた。

「友紀也…」

友紀也の顔を見たら自然と涙が溢れてくる。
ずっとずっと我慢してた想いが溢れ言葉にならない。

「来てください」

友紀也は手を伸ばして私を呼ぶ。
だけどどうしてか足が動かなかった。
早く抱きしめて友紀也に触れたいのに、怖くて歩けない。
そんな私の背中を押してくれたのは学先生で、一歩を踏み出せた私は、そのまま友紀也の手を取った。
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